渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。
若手市議会議員の会の研修で防災と議員活動について学んできました。
<方法>
取手市議会事務局の○○事務局長補佐を講師に、クロスロードという手法でワークショップしていただきました。
簡単に言うと、○×つけがたい課題について数人で○×を提示し、その理由を協議することで議論を深めるという手法です。防災教育のツールとして発展してきました。
講師によると時期によって答えの傾向が変わるそうで、世論を把握するツールとしても有効ですね。
<防災>
- 300人の避難所で200人の食料しかなく、追加の見込みがない場合、食料を配るか?
- 避難所で風邪が流行した場合、子育て世帯は帰宅した方が良いか?
- 豪雨で12時に待避勧告が出た川沿いの住民で、小学生と60代を含む女性世帯の場合、避難するのがよいか?
など、リアルでかつ判断の迷うような課題がバンバン提示されます。
具体的に災害対策を考える練習になるだけではなく、簡易な防災教育としてもよいですね。
<議員活動>
取手市議会は、議員の欠席事由に介護や出産の立ち会い等を明示したことで有名です。
その観点から、議員活動についてのギリギリをイエスノーでディスカッションしました。
例えば…
- 出産の立ち会いで議決の伴わない会議を欠席しても良いか
- 介護で議決の伴わない会議を欠席しても良いか
- 出産の直後の議決の伴う会議を欠席しても良いか
- 午前中腹痛で議会を休んだが、その後回復した。町会の会合に出席しても良いか?
等々、判断に迷うようなものが多いですね。
できるだけ議員としての務めを果たすことは前提ですが、議員のなりてを増やしていくためには「どこまでオーケーとするか」が大事です。
その意味で、今回の研修はよい思考実験になりました。