道端のごみ




渋谷区議会議員の鈴木けんぽうです。




渋谷のポイ捨て問題が、ついに大きな転換期を迎えようとしています。私はいままで売る側と捨てる側の抑制、そして渋谷区の対策を仕組化するよう一貫して提言してきました。




長年の訴えが実を結び、2025年12月にテイクアウト店へのごみ箱設置義務化とポイ捨て過料(罰則金)の導入が条例で定められ、6月1日からは過料が徴収されるようになります。




今回は、その歩みとこれからについて解説します




提唱した「2つの重要提案」




私は、単なるマナー啓発に頼るのではなく、「実効性のある仕組み」が必要だと考え、議会の内外で具体的な提案を続けてきました。




本会議で提案した事業者責任と公共ごみ箱




  • 2019年(令和元年)9月:事業者による回収を提案 当時問題となっていた「タピオカ容器」の放置等を受け、テイクアウト店舗にごみ箱設置や回収を義務付けるなどの対策強化を求めました。
  • 2022年(令和4年)2月:目立つ公共ごみ箱の設置を提案 「マナー啓発だけでは限界がある」とし、「渋谷駅に目立つごみ箱の設置を提案」するなど、誰が見ても分かりやすい仕組みの導入を訴えました。公共ごみ箱が認知されればポイ捨ても減るだろうという考えです。



これらは、今回の条例改正や今後の公共ごみ箱の議論にもつながる重要な提案だったと考えています。




なお、公共ごみ箱の設置自体は2019年に意見を変更して、要請を開始しています。





【意見変更】 繁華街にゴミ箱を増やすことについて、反対→賛成へと意見を変更します。 いろいろ検討して、 ・管理が適切に行われるのならリスクは高くないと考えられる ・ポイ捨てされるよりはいいし、悪臭等も防げるかもしれない と考えました。 ただし民間主導が望ましいという点はかわりません


https://x.com/kenpo_shibuya/status/1156432222531936256?s=20




2. 条例改正で実現した「新しいルール」




紆余曲折がありましたが、これらの提言が2026年施行の条例改正についに盛り込まれました。長年の提案が実現しました。




  • 【売る側の責任】繁華街のテイクアウト店舗へのごみ箱設置が義務に コンビニやカフェなど、飲食料品を販売する店舗に回収容器の設置と適正管理を義務化。違反した事業者には、5万円の過料が科される規定が新設されました。
  • 【捨てる側の責任】ポイ捨てへの罰則(過料)導入 2026年(令和8年)6月1日から、ポイ捨て行為そのものに対し、2,000円の過料が適用されます。これにより、違反を抑止する強制力が格段に強まります。



内容としては2019年の提案をなぞっています。あそこで導入していればここまでひどくはならなかったのかもな…とも思いますが、逆に酷くなってきたから必要性が出てきたとも言えますね。
皮肉なことです。




渋谷区ポイ捨て禁止ルール(渋谷区公式サイト)




3. 残りの課題と世界に誇れる「きれいなまち渋谷」へ




私の数年にわたる提言は、「ポイ捨て者への過料」「店舗へのごみ箱設置義務」という2つの強力な制度として実を結びました。しかし、私が求める包括的な美化システムの完成には、まだ必要なピースがあります。




  • 残りの課題:区のごみ箱設置と適切な回収管理 今回の改正では店舗の義務化は進みましたが、私が求めている「区が直接管理する、目立つ公共ごみ箱の設置」を今後ぜひ実現していきたい。
  • 分散型ごみ回収システムへ:スマートごみ箱を再開発ビルのオープンスペースなどへ設置し、街中のいろんなところでごみを回収できるようにしていきたいです。



実際、高校生インターンなどに聞くと、テイクアウトのごみは宮下パークのごみ箱に捨てているそうです。宮下パークなら捨てられる、という認識が定着しているようです。
だから、「ここなら捨てられる!」をさらに広げていけば、渋谷はたぶん綺麗になっていくと考えています。




渋谷は東京を訪れる観光客の約60%程度(渋谷区のページ)、東京都が全国の約50%(ジェトロの統計データのページ)ですから訪日観光客の約30%程度が渋谷を訪れると推計されます。きれいな印象をぜひ与えたい。緑豊かな自然を堪能した後でごみの多い渋谷を見られるのは、辛いです。




ということで、3月の条例改正で「売る側」と「捨てる側」の責任は明確になりました。




残る課題は公共ごみ箱の設置!




鈴木けんぽうは、誰もが気持ちよく過ごせる渋谷を目指し、引き続きこの課題に取り組んでいきます。




ブログ内容をまとめたのインフォグラフィック




資料




2019年本会議質問(令和元年9月11日 )




生活環境について。  タピオカのごみ放置が一時期話題となりましたが、軽減税率導入でテークアウトのごみがさらに増えるのではないかなと危惧をしております。  タピオカ店のようなテークアウト実施店舗にごみ回収やごみ箱設置を求める等の対策強化が必要です。路上のごみ対策強化について、区長の見解を伺います。

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/shibuya/SpMinuteView.html?council_id=1711&schedule_id=3&minute_id=25&is_search=true




2022年本会議質問(令和4年2月25日)




基本構想では、住む人や訪れる人に、等しく安心と安全を約束するため、快適な都市環境を、無理なく維持するためにも、柔軟かつ丈夫で長持ちする都市にすると高らかに宣言しています。ごみのポイ捨てはこれに反するものであり、街の景観を損ない悪臭の原因ともなり対応すべきです。できればマナー啓発で改善してほしいですけれども、多様な来街者の集まる渋谷では、明確なメッセージと仕組みが必要です。  そこで、渋谷駅周辺に目立つごみ箱を区管理の下で設置してはいかがでしょうか。区長の見解を伺います。

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/shibuya/SpMinuteView.html?council_id=2039&schedule_id=4&minute_id=61&is_search=true