2002年11月30日民主党渋谷区支部2002躍進の集い 挨拶(原稿)

 政調副会長の鈴木けんぽうでございます。

 本日は誠にお忙しい中、われわれ民主党渋谷区支部のパーティに足を運んでいただき誠にありがとうございました。私たちの活動に対する皆様方の大きな期待を胸に、来年4月の決戦に向けての決意を新たにするとともに、区政改革へ向けて全力でまい進することをここに誓います。

 私の活動の原点は塾講師時代にあります。担任で持った小学校3年生の男の子、彼が初対面で私に、「先生、ぼくバカだから、勉強しても意味ないんだよ」といったその言葉。
 まだ小3で勉強など大して躓くところではないのに、もう諦めてしまっている。このときの衝撃、悲しさ、悔しさは忘れられません。今でも彼の、自嘲気味の静かな笑顔を思い出すと、新鮮な怒りが込み上げてきます。さらに残念なことに、その男の子に限った話ではなく、塾内にはそんな諦め顔の子が少なくありませんでした。

 約20年前には私も渋谷区役所裏の大向小学校に通う小学生でしたが、当時は大都会の真ん中でもそこかしこでこどもが遊んでいましたし、野球や鬼ごっこに明け暮れておりました。街には諦め顔のこどもなんかいなくて、当たり前にこどもの笑顔があふれていた。そんな時代は、遠くなってしまいました。

 現在の渋谷区では教育政策はそれほど重視されているわけではありません。他地域の動向を見て、やっと行動するといった状況です。
 横並びが悪いわけではありませんが、難しい時代ですし、一年一年がわれわれよりはるかに重い意味を持つこども時代ですから、むしろ積極的に新しい方策を考え、十二分に検討し、そして速やかに実行する体制をとるべきではないでしょうか。
 特に、他地域よりも深刻な少子化の問題につきましては、従来のような育児支援・教育支援策に加え、ファミリー世代の転入を促進するといった総合的な「こども人口の増加策」まで踏み込んでいきたいと考えております。

 すべては「こどもの笑顔がそこら中にある風景」を取り戻したい。そしてその笑顔を守っていきたい。そのために今まで先輩方とともに全力で走り続けてまいりましたし、これからもさらにスピードを上げる勢いで、走り続けて行きたいと考えています。
 皆様には今後とも、是非ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 ご清聴ありがとうございました。

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